『Shirogane 8-wire Ultimate mini』レビュー
"1月の終わり頃、BriseAudioさんより銀材高騰に伴う一部製品の値上げが発表されたため、急いで発注しました(以前に同社のレンタルサービスにて音質を確認済みでした)。 まだ慣らしの段階ですが、一聴してその「音場の広がり」と「音の引き締まり」には感動を覚えます。 ■ Empire Ears Raven との組み合わせ インピーダンスが2Ωと極めて低く、低域の制御が難しいためボワつきがちなRavenですが、SP4000からShiroganeを経由してC9ii(ソリッドステート)へ繋ぐと、状況が一変します。音が冷徹なまでに引き締まり、その副産物として中高域の鮮明さが鮮やかに浮かび上がってきます。 ■ Etoile との組み合わせ 元々得意としていた高域はさらに煌びやかに伸び、低域はタイトに。モニターイヤホンとしてのポテンシャルを一段階上のステージへ引き出してくれる印象です。 ■ SP4000 のエネルギーを整える SP4000は先代のSP3000よりもエネルギッシュな傾向にありますが、Shiroganeはそのエネルギーを「暴れ」させず、高い鮮度を保ったまま素直にアンプへと受け渡してくれる良き調律師のような役割を果たします。 ■ Oriolus EA4:真空管と銀線の意外な相性 これまでは専用設計のWD-3 Limitedを使用していましたが、Shiroganeに変更。真空管特有の温かみや中域の伸びを維持しつつ、音が引き締まることでボーカルの微かな掠れや息遣いまでが生々しく聞こえてきます。高域も広大に伸びながら、決して刺さらない絶妙なバランス。真空管アンプと銀線の組み合わせは、相反するようでいて、実は互いの長所を補完し合う最高のパートナーだと感じました。 ■ Cayin C9ii:中立性の極致 アンプ自体のクオリティが非常に高いC9iiでは、Shiroganeによってその特性がさらに克明になります。刺さる寸前のスリルを維持しつつ、どこまでもニュートラル。特に「NFB OFF / Timbre Classic / Class-A」設定では、柔らかさと明瞭さが同居し、聴きやすさと中立性を高次元で両立した素晴らしい音色を奏でてくれます。 ■ 総評 ビルドクオリティも一級品で、所有する喜びを満たしてくれます。レンタルで試した同社のWatatsumiも素晴らしかったですが、流石は「富嶽」を作り上げた日本のメーカーだと、その技術力と拘りには驚かされるばかりです。 日本が誇る世界のBriseAudioとして、これからも応援していきたいと思います! #briseaudio"